★スウィーピング@〜かえてみませんか?〜

スウィーピングは早く強くが基本。

私は“スウィーピング”ってものがとっても好きです。
どうして好きかというと、投げる人の手からはなれたストーンは
スウィーパーの手で最終的にベストなショットを決めることができるからです。
ショットはもちろん4人で決めるものですが、特にドロー系のショットのときには
スウィーピング(スウィーパー)が重要です。
私はオリンピックのとき、基本的にリードでしたので、ドロー系のショットが多かったのですが
私が投げたときには、「あとはスウィーパーにまかせた!」って感じでいました。
少々弱く投げても、「スウィープでもっていってくれるだろう」と思ってました。
スウィーパーを信用していたので・・・。
私も、チームメートから信用されるスウィーパーになるために、
ブラシの持ち方や足の運びもかえました。もちろん力強いスウィープをするための筋肉もつけました。

ここでは、私がどのようにスウィーピングをかえたかをお話します。

 私がカーリングを始めた頃の日本のカーラーは、体をスキップの方に
 開いてスウィーピングをしていました。私もそうです。(右画像のように)
 しかし、このスウィーピングは片側の腰に体重をかけるので
 腰への負担が大きすぎました。
 その結果、腰を痛める人が多かったと思います。
 私も2年目に腰を痛めました。

 どうにかして、腰を痛めず力強いスウィーピングができないものかと
 思いましたが、まだこのスウィーピング法しか知らなかったので、
 とりあえず、腰への負担を少なくしようと、筋肉をつけることをしました。
 しかし、今こうして自分のスウィーピング姿を見ると、かっこ悪いし、
 全然効いてなさそうなスウィーピングだなって思いますね。


 1993 WCC(スイス)
 95年の秋に強化選手の合宿がカナダで行われました。
 そのときに、クロスステップのスウィーピング法を習いました。
 体重がブラシのヘッドにかかりやすく、
 力強いスウィーピングになるから
 かえたほうが良いと言われました。
 すぐに挑戦しましたが、慣れるまでは相当な時間がかかりました。
 しかし、体重をかけることができ、腰への負担は少ないと感じました。

 右の画像はオリンピックのときのものです。
 右は私、中央の背中を向けたスウィ-パーが近藤さん。
 彼女はチーム一の筋力の持ち主。
 ブラシのヘッドの真上に頭があり、つま先立ち、体重がかなり
 かかっていることがわかりますよね。
 この状態で、ブラシを動かすためには腹筋、腕、腿、とにかく
 全身に力を入れなければ素早い動きはできません。


1998 OLYMPIC


1998 OLYMPIC
 スキップ側から見ると、こんな感じです。
 とってもコンパクトになってると思いませんか?
 しかし、このスウィーピングにも短所があります。
 両側のスウィーパーの頭が重なるので、ストーンに近い人は
 ハウスを見づらいのです。
 しかし、それはコンビを組むスウィーパー同士が頭の高さを
 変えればいいのです。ここでは、左の加藤さんのほうが低い位置に
 頭があります。この状態で顔をハウスに向ければ見えますよね。
 そうやって、かえていけばなんの問題もありません。 

 それと、足の運びが最初はむずかしいけど、バタバタと歩くのではなく
 足を滑らす感じで移動するのがポイント!
 そのせいで私のグリッパーは擦れて穴があいています。

今まで、たくさんの人に、このスウィーピング法を教えてきましたが、
国内のカーラーで、この方法にトライしたことがない人もたくさんいると思います。
力はあるのにスウィーピングでその力を生かせていない人もたくさんいます。
私が教えた人の中には、「やりずらいから」と何回かやっただけでやめてしまった人もいます。
そのときはやっていたけど、何日か後に見てみるともとに戻ってる人もいました。
たしかに何年もやってきたことをかえるのは大変です。“やりずらい”のなんて当たり前!
私だって、ほかのチームメンバーだって最初はやりずらかったし、自分のものにするまで
かなり練習しました。
やらなきゃ慣れないし、そう簡単にできるようになるとも思わなかった。
みんな今よりも上を目指し、悩んだり苦労したりして改良して、その努力がいつか成功に
つながるんじゃないかなって思います。
スウィーピングだけじゃなく、ほかのことでも言えることだと思います。
何かをかえなければず〜っと同じ状態。
きっとみんなうまくなりたいとか、勝ちたいとかって思ってるでしょう。
それなら、がんばってほしいな。
いろいろやった結果、やっぱり自分には向いていないって思ったら、そしたら自分で一番いい形を
見つければいいんじゃないかな・・・。何もしないでいるよりはいいと思いますよ。

このスウィーピング法もとりあえずやってみて欲しいです。
でも、これがベスト!ってわけじゃないですよ。
私がオススメするだけであって、絶対ではないので・・・。
そうそう、男子チームの人達は今まで通りのやり方でしたしね。
でも、かなりの筋力だったし体重もちゃんとかかっていたので、かえる必要がなかったのだと思います。

足の運びが“マイムマイム”みたいでこんがらがって転びそうになったり、スキップに背を向けるので
ウェイトが読めないのも慣れますよ。

みなさん、チャレンジしてください。


●スウィーピング練習

私達のスウィーピングの練習は氷の上で動かずその場所で、20秒を何セット、とやっていました。
これをやると体重がかかってる人だと、ペブルがなくなり氷がツルッツルになります。
足の場所、ブラシの長さ、両手の位置、お尻の高さなどを微妙に変えてみて、自分の一番体重の
かけやすい形を見つけるにはもってこいの練習です。

あとは、両ハックにそれぞれ投げる人がついて、スウィーパーは2人。
両側の人それぞれ10投づつ投げます。それもハウスに届くか届かないかのウェイトで。
それをスウィーパーがひたすらスウィーピングをするのです。10往復ってことです。
たしか、1投の時間が1分でスウィーピングをしている時間を抜くと30秒ほどの休憩が
あるだけです。これはかなり辛いですよ。
体力的に鍛えられるけど、それよりもスウィーピングの練習になります。
足の運び、ストーンの前をちゃんと掃いているか?などなど。

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